スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

捕獲個体の確認方法

先日の記事、「頑張って!農林水産省」の中で、農林水産省が実施する「鳥獣被害防止緊急捕獲等対策事業」の捕獲個体の確認方法について話題にしたところですが、4月に入り所属地区の猟友会から、個体の確認について指示がありました。それによると、ポイントは以下の通りです。

●役所の担当者が、現地に確認に行くことは困難なため、各自で捕獲個体の写真を証拠となる尾などと共に提出する事。
●写真撮影の方法
 ①捕獲個体の右側面にスプレーで「捕獲の日付」を書く。鳥類など小さな個体についても記入の必要があるので、たとえ日付が読み取れなくても記入を試みる。
 ②役所から発行された捕獲者の氏名が記された帳票に「捕獲場所」と個体に記入した「捕獲の日付」を記入する。
 ③写真には①の個体と②で記入した帳票が一緒に写り込むように撮影する。
 ④捕獲者本人は必ずしも写真に写り込む必要はない。
●提出するものは、「写真」、「帳票」、「証拠部位(尾など)」
●提出する証拠部位はノウサギ以外の獣類は「尾」、ノウサギは「両耳」、鳥類は「両脚」とする。

そこで恒例の?シミュレーションしてみました。(笑)

DSC02013-2_convert_20130413034815.jpg

こんな感じでしょうか。
本人が写り込まなくても良いということなので実際には、吊るし上げて撮影する必要はなさそうです。

この事業は、各都道府県において「都道府県協議会」というものを設置し、そこが国からの交付金の受け皿となり、そこから各市町村に「お金」が降りてくるという仕組みらしく、県下統一でこの方法により、捕獲個体の確認を行うということでした。

まだ突っ込みどころは沢山ありますが、かなり緩和され現実的な方法に落ち着いたと思います。ただ、農林水産省で定めた「実施要領」は、ウェブサイトを見る限り変更されていないと思いますけど・・・。
スポンサーサイト

頑張って!農林水産省

先日、平成25年度の有害鳥獣捕獲説明会が自治体主催で開かれました。来年度から変更される点を中心に、説明がありました。変更される点は次の2点。
① 有害鳥獣捕獲許可の期間の変更
② 捕獲個体の確認方法の変更

①は、今年度まで、許可の期間は「猟期と猟期の前後15日間を除いた」4月1日~3月31日の間とされており、前期、後期の2回に分けて許可されていました。来年度からは「通年」となります。猟期の間もその前後15日間も有害鳥獣捕獲の期間となります。これは、国から「有害鳥獣捕獲の期間を通年とするよう徹底する事」という旨の通達に対応したものと思われます。
②は、先日の記事「時代が私たちに追いついた?」で話題にした農林水産省の「鳥獣被害防止緊急捕獲等対策」の実施に合わせ、捕獲個体の確認方法をこの制度に合わせるための変更です。大変ありがたい政策なのですが、これが実際には、ほぼ不可能と思われる確認方法でびっくりします。会計検査対策と言う事も解かりますが・・・。

説明会の質疑応答では、確認方法についての質問が多く出ていましたね。

農林水産省のウェブサイトで「鳥獣被害防止緊急捕獲等対策実施要領」を見てみると「第4 事業の内容等」という部分があり、その中で「2補助対象経費」についての記述があります。さらに(2)で確認方法について示されています。

無題_convert_20130324010222_convert_20130324030403


基本的には自治体担当者が現場に確認にいくこととなっています。しかし、年間数百頭もの捕獲許可が出るのに、自治体担当者(鳥獣担当専属ではなく他業務と兼務)が1件、1件確認する事は絶対に不可能ですね。
そこで、それが困難な場合には別の確認者が確認書を作って捕獲個体の写真と指示された部位を提出する事となっています。
まず、写真の条件が「捕獲個体全体と捕獲者が写っており捕獲場所が特定できる日付入りの写真(捕獲個体の右側面に捕獲日をペンキ等で記入する事)」となっております。突っ込みどころ満載ですね。「捕獲場所が特定できる」・・・?捕獲したその場所で撮影しても畑や山の中ではこれといった特徴的なものを写し込む事は不可能でしょう。何を写し込めばいいというのでしょうか。さらに「捕獲個体の右側面に捕獲日をペンキ等で記入」とあります。「鹿」や「猪」なら書き込めますが、「猿」となるとかなり難しくなり、「鳩」や「ヒヨドリ」にはどうやって書くのでしょうか?例え書けたとしても、捕獲者も写り込まないといけないので書いた日付が確認出来るようにするにはどのような構図で撮影するのでしょうか?個人的には、ひとりで捕獲作業をすることが多いので、写真を撮るのが非常に困難になりますね。手順としては、

捕獲場所が特定できる特徴あるアングルを探す⇒獲物を吊り上げる。⇒ペンキで日付を書く。⇒三脚にカメラをセットする。⇒タイマーではいチーズ。みたいな感じでしょうか?

そこで、以前撮影した写真を加工してシミュレーションしてみました(笑)
IMG_2225_convert_20130324010257.jpg
捕獲場所が特定できるアングルは諦めて、ホワイトボードで示す事にしてみました。これで合格でしょうか。

 続いて、「捕獲個体又はその部位」の提出についてですが、条件は「獣類にあっては原則として尾、両耳および牙、鳥類にあっては原則として両脚」となっています。こちらも突っ込みどころがありますね。鳥類は良いとして、獣類の「牙」というのは・・・「猪」の牙は、実際歯茎から出ている部分は牙全体の1/4~1/5ほどで、後の3/4~4/5は、あごの骨にえぐり込むようなカーブで埋まっています。簡単に抜けると思います?いちいち切るのでしょうか?「ハクビシン」みたいな小動物の牙は豆粒より小さいのですが、これも抜くのでしょうか?「鹿」には牙がないけど・・・?
 最近「おしい!広島県」と言うのが話題だけれど、まさに「おしい!農林水産省」って感じです。実際に「鹿」や「猪」を獲った事や解体した事がない人が「実施要領」を作るのですから、しょうがないと思いますけど。もう少し現場で作業する人がやり易い方法でもいいと思います。政策としては、本当にありがたい。でも、実際この条件を完全にクリアするのは無理ではないでしょうか。

時代が私たちに追いついた?

 5、6年前、よく国が主催する「鳥獣被害のシンポジュウム」や「鳥獣被害対策の先進地域視察」などに参加させてもらった時期がありました。当時の対策の主流は「害獣に狙われるのは集落自体に原因(問題)がある。」とし「集落ぐるみで集落点検をして原因となっている放任果樹などを一つ一つ潰していこう」というものや「捕獲は最終手段」と位置づけ「まずは、農地を完全に囲い、あとは集落ぐるみで追い払い隊を結成し、おもちゃのエアガンで出てきた猿を追い払おう」という様なものだったと記憶しています。行政機関の大好きな鳥獣害対策のフレーズ「地域ぐるみで」って言葉・・・・補助金が付きやすそうなフレーズでしょ。私のような山奥の一軒家に暮らす者としては、(一番近いお隣さんまで数百mもあるのに「地域ぐるみで」って・・・)という思いでしたね。さらに(「集落点検」や「追い払い隊」って本当の農家はそんな事やっている暇はないでしょ?)とも思っていました。農家にとっては、鳥獣害対策が一つの「仕事」となってしまってはだめです。農家は、田畑を耕し、種をまき、苗を植え、水をやり、野菜を収穫し、出荷するのが仕事です。地域の収穫しない柿の木を切り倒すことや、おもちゃの鉄砲を持って猿と追いかけっこするのが仕事ではありません。山羊や、牛を放牧するっていうのもありました。それらの世話に費やす時間や草が無くなる冬場のエサ代がかなり負担となります。私が考える鳥獣害対策のポイントは、無駄な「金」と「時間」と「労力」を費やさないということに尽きます。それが捕獲による鳥獣害対策です。
①金をかけない:「くくり罠」1丁、自作すれば2,000円程度です。20丁作っても40,000円。もっと安く1丁、数百円程度で作れるものもあります。しかも、我が自治体の場合、有害鳥獣駆除の目的で捕獲した鳥獣は指定された札と共に写真撮影して証拠の尾を切り取って、猟友会に提出すれば、1頭につき、決められた単価で報奨金が出ます。
②時間をかけない:「くくり罠」1つ仕掛けるのに15分程度、時間があるときに、幾つかに分けて設置すれば、費やす時間も苦になりません。獲物がかかって処理する時間は、食用とする場合、標準サイズの猪で約4時間、鹿で約2時間、埋めてしまう場合はどちらも1時間程度です。
③労力をかけない:「くくり罠」1つ500グラム程度、持ち運びは簡単です。農地の周辺に仕掛けるので、わざわざ山奥に入りません。
ただ、獲物がかかった時の「止め刺し」、「運搬」は、獲物のサイズや場所によってはそれなりに労力を要します。
 昔から我が家の鳥獣害対策は捕獲第一でありました。近所の農家が鳥獣被害を受ける中で、我が家の田畑は今のところ、幸いにも壊滅的な鳥獣被害を受けることなく、しのいできました。

 防御、追払い中心だった政策も最近、捕獲重視の鳥獣害対策に移行してきたという感じがします。まず環境省が「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」なるものを全国各地で開催し、狩猟者育成に力を入れ始めています。

リンク↓
環境省 狩猟の魅力まるわかりフォーラム(岡山県)の開催について(お知らせ)

 続いて、農林水産省は、平成24年度補正予算に「鳥獣被害防止緊急捕獲等対策」として129億3千8百万円を予算計上しました。野生鳥獣の有害捕獲の強化(30万頭を緊急捕獲)を政策目標として、何と「捕獲した者への頭数に応じた捕獲活動経費の助成」などに充てられます。

リンク↓
農林水産省 [平成24年度補正予算の概要]「鳥獣被害防止緊急捕獲等対策」

素晴らしい!山奥の農家が地道に取り組んできたことが国から支援される時代となりました。感謝。

PS:今回の記事は、偉そうな上から目線の内容となってしまいすみません。おまけに写真もなくて重ねてすみません。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。