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卑怯者と呼ばれても

先日の「箱罠」の奥の餌を食い逃げした「猪」は、ある時期からピタリと来なくなりました。誰かが獲ってくれたのでしょうか?

しかし、しばらくして、また「猪」がやって来ました。
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前のとは別の個体のようです。
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前のモノより一回り大きい足跡で、副蹄の幅が10cmを超えています。
この「猪」、順調に通っているのですが、餌を手前から奥に移動させても・・・
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これは、2,3日後の写真ですが、踏み込む足の位置は、通い始めた頃と、ほとんど変わっていません。この個体は、なかなか奥まで入りそうにありませんね。こういった奥まで入りきらない個体の私なりの対策を紹介します。まぁ、紹介する程のものではありませんが。というか「何を今更、普通やるでしょ」って感じかもしれませんが・・・。
 通常「箱罠」を設置する場合、入口の鉄骨の境目は目立たないように土を被せてしまいますが、この場合は、あえて、入口の鉄骨の枠をむき出しにさせておきます。
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そうすることで、「猪」は中に一歩踏み入れるときに、かなりの確率で、その手前に脚を置きます。「脚を置く」という事は・・・そうです。
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そこ(赤丸部分)に「くくり罠」を埋めます。絶対掛かるとは、言えませんが、私は何回かこの方法で捕獲したことがあります。中には、「くくり罠」の存在を察知し、さらに手前で止まって引き返すような個体もいますね。私の「くくり罠」の技術が未熟だからでしょうけど。完全とはいきませんが、「箱罠」の奥まで入るはずが無かった個体が獲れる「事もある」って程度の対策です。「箱罠」で捕獲すると見せかけて実は「くくり罠」で獲る。卑怯な方法という事は、重々承知のうえです。でも獲っておかなければ、絶対に畑に侵入されますから。どうしても、獲る必要があるんですよ。
この方法の注意点は、「箱罠」の近くで掛かった「猪」により、「箱罠」が破壊されたり、周りを掘り返されて、「箱罠」が転倒したりする事があるかもしれません。私は、幸いにも今のところそういった事は起きていませんが。さて、今回は、どうしようかな。


PS:今日の記事、同じような写真ばかりで、見にくくてすみません。
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頑張って!農林水産省

先日、平成25年度の有害鳥獣捕獲説明会が自治体主催で開かれました。来年度から変更される点を中心に、説明がありました。変更される点は次の2点。
① 有害鳥獣捕獲許可の期間の変更
② 捕獲個体の確認方法の変更

①は、今年度まで、許可の期間は「猟期と猟期の前後15日間を除いた」4月1日~3月31日の間とされており、前期、後期の2回に分けて許可されていました。来年度からは「通年」となります。猟期の間もその前後15日間も有害鳥獣捕獲の期間となります。これは、国から「有害鳥獣捕獲の期間を通年とするよう徹底する事」という旨の通達に対応したものと思われます。
②は、先日の記事「時代が私たちに追いついた?」で話題にした農林水産省の「鳥獣被害防止緊急捕獲等対策」の実施に合わせ、捕獲個体の確認方法をこの制度に合わせるための変更です。大変ありがたい政策なのですが、これが実際には、ほぼ不可能と思われる確認方法でびっくりします。会計検査対策と言う事も解かりますが・・・。

説明会の質疑応答では、確認方法についての質問が多く出ていましたね。

農林水産省のウェブサイトで「鳥獣被害防止緊急捕獲等対策実施要領」を見てみると「第4 事業の内容等」という部分があり、その中で「2補助対象経費」についての記述があります。さらに(2)で確認方法について示されています。

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基本的には自治体担当者が現場に確認にいくこととなっています。しかし、年間数百頭もの捕獲許可が出るのに、自治体担当者(鳥獣担当専属ではなく他業務と兼務)が1件、1件確認する事は絶対に不可能ですね。
そこで、それが困難な場合には別の確認者が確認書を作って捕獲個体の写真と指示された部位を提出する事となっています。
まず、写真の条件が「捕獲個体全体と捕獲者が写っており捕獲場所が特定できる日付入りの写真(捕獲個体の右側面に捕獲日をペンキ等で記入する事)」となっております。突っ込みどころ満載ですね。「捕獲場所が特定できる」・・・?捕獲したその場所で撮影しても畑や山の中ではこれといった特徴的なものを写し込む事は不可能でしょう。何を写し込めばいいというのでしょうか。さらに「捕獲個体の右側面に捕獲日をペンキ等で記入」とあります。「鹿」や「猪」なら書き込めますが、「猿」となるとかなり難しくなり、「鳩」や「ヒヨドリ」にはどうやって書くのでしょうか?例え書けたとしても、捕獲者も写り込まないといけないので書いた日付が確認出来るようにするにはどのような構図で撮影するのでしょうか?個人的には、ひとりで捕獲作業をすることが多いので、写真を撮るのが非常に困難になりますね。手順としては、

捕獲場所が特定できる特徴あるアングルを探す⇒獲物を吊り上げる。⇒ペンキで日付を書く。⇒三脚にカメラをセットする。⇒タイマーではいチーズ。みたいな感じでしょうか?

そこで、以前撮影した写真を加工してシミュレーションしてみました(笑)
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捕獲場所が特定できるアングルは諦めて、ホワイトボードで示す事にしてみました。これで合格でしょうか。

 続いて、「捕獲個体又はその部位」の提出についてですが、条件は「獣類にあっては原則として尾、両耳および牙、鳥類にあっては原則として両脚」となっています。こちらも突っ込みどころがありますね。鳥類は良いとして、獣類の「牙」というのは・・・「猪」の牙は、実際歯茎から出ている部分は牙全体の1/4~1/5ほどで、後の3/4~4/5は、あごの骨にえぐり込むようなカーブで埋まっています。簡単に抜けると思います?いちいち切るのでしょうか?「ハクビシン」みたいな小動物の牙は豆粒より小さいのですが、これも抜くのでしょうか?「鹿」には牙がないけど・・・?
 最近「おしい!広島県」と言うのが話題だけれど、まさに「おしい!農林水産省」って感じです。実際に「鹿」や「猪」を獲った事や解体した事がない人が「実施要領」を作るのですから、しょうがないと思いますけど。もう少し現場で作業する人がやり易い方法でもいいと思います。政策としては、本当にありがたい。でも、実際この条件を完全にクリアするのは無理ではないでしょうか。

ビニールハウスの効果

春を迎え、我が家ではビニールハウスの準備に取り掛かりました。この骨組みは、もう築35年ほど経過しています。全体的に錆びて見えますが、まだまだ使用可能です。
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これにビニールをかけ、野菜が栽培出来るようにしていくわけです。
完成すると、
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こんな感じ
内部は、
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こんな感じです。
なぜ、ハウスで野菜を栽培するのか?一般的には、安定した栽培管理を行い、収穫量をアップさせるためです。もちろん我が家もそのために、ハウス栽培を行っています。ただ、これには、もう一つの側面があります。そう、鳥獣害対策としての効果です。写真を見てもわかるように、入口さえ塞いでしまえば、鳥獣が外から圃場に侵入する事は極めて難しくなります。気温が上がる夏の時期は横に垂れ下っているビニールを上げてしまいますので、防御レベルが若干下がりますが、代わりにネットを張ることで対策できます。「ハクビシン」などは侵入してしまう事はありますが、「猪」、「鹿」「猿」などは、ほぼ防ぐことが出来ます。「烏」や「鳩」も大丈夫です。
 そこで、いつも思うわけですよ。よく「国の補助制度を活用し、集落全体を囲む獣害防止フェンスを数千万円かけて設置」と言うような事例、聞きますよね。前にも書きましたが、行政機関が大好きなフレーズ「地域(集落)ぐるみで」という要素満載の事例です。批判する訳ではないですが、2mほどのフェンスは「猪」「鹿」には効果があっても「猿」や「烏」「鳩」などの鳥類には突破されるわけですよ。地域の事情によって「猿」はいないのかもしれませんが、いずれ来る事も考えられるでしょう。こんな不完全な防御フェンスに巨額の税金を投入するのであれば、鳥獣害対策という面から、ハウス栽培を推進しハウス建設に補助金を出していった方がよっぽど効果があると思います。露地栽培にこだわるのでしたら、ハウスの骨組みにネットをかけるって方法も考えられます。収量もアップ、ほぼ全ての鳥獣の侵入を防ぐ、一石二鳥って感じしませんか?鳥獣害対策の手段として、もっとハウス栽培を普及させるべきだと思います。果樹とか、稲作など広大な農地で大型トラクターを使わなければならない圃場とか、ハウス栽培に向かない物も有るので、万能な対策とは言えませんけど。

爆発的に増殖中

 前回の記事で『「くくり罠」の方が「箱罠」よりも捕獲の成績が良い』と書きましたが、これには、理由があります。決して私の「くくり罠」の技術が優れているのでは有りません。それは、私の住む地域は「猪」よりも多く「日本鹿」が生息しているためです。2010年の秋ごろまでは、有害駆除による捕獲の「猪」と「鹿」の割合は50%と50%という具合でしたが、それ以降は急激に「鹿」が獲れる割合が多くなり、現在の「猪」と「鹿」の割合は20%と80%といった感じになっています。実際にこの地域の「猪」による被害は少し落ち着いてきた感触があるのに対し、「鹿」による被害は減る様子が有りません。
 この地域で一般的に行われている方法で「箱罠」を仕掛けても、「鹿」が入ることはごく稀で「くくり罠」でなければ効率よく獲る事が出来ない状況です。従って、私の「くくり罠」による成績の方がどんどん良くなってしまうのです。「箱罠」に「鹿」を誘引する事が出来ないって事は完全に私の技術が未熟って事ですけど。


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ニホンジカ 雄:ウシ目シカ科 2010年頃に捕獲したもの


 まあ、私の住む地域だけでなく全国的にそうでしょうけど、もう異常ですよ、この繁殖の仕方。これだけ「鹿」が増えた原因の一つに狩猟行政の失策があると思います。数年前までこの地域では「雌鹿」って狩猟禁止でした。「鹿」による被害はすでに出ていたのに。雌獲らなければ、当たり前だけど増えますよ。「雌鹿」の狩猟禁止措置の解除って都道府県知事に権限があったはず。もっと早く解除してほしかったですね。うちの知事は(正確には知事の部下が?)バカだったって事ですかね。

「箱罠」専用

本当は、私自身「くくり罠」の方が「箱罠」よりも捕獲の成績が良いのですが、寒くて地面が凍り「くくり罠」の捕獲実績が落ちるこの時期は、「箱罠」が中心となります。そこで今回も「箱罠」ネタを。
この写真は、
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見てのとおり農具の鋤簾(じょれん)です。(もちろんパソコンの変換機能がなければ、漢字表記など出来ません。)

これの全体を見ると
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こうなります。

普通の鋤簾(じょれん)と比べると
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こんな感じです。

まあ、ただ単に柄を短くしただけなんですが、これが結構重宝します。
「箱罠」を設置、管理する上で、中の整地や、古い餌の残りの掃除など、高さ1mほどの狭い檻の中で腰を曲げたり、膝を曲げたりの作業がありますよね。このとき、普通の鋤簾だと柄が長すぎて邪魔になり、柄が短い「草かき」みたいな物では、かき寄せる土の量が少なすぎます。そこで、この短い柄の鋤簾(じょれん)の出番です。狭いスペースで大活躍!小回りが利いて、かき寄せる土の量も普通の物と同じ。便利そうでしょ?
 もっとこっちの方が便利!という物がありましたら、コメントお願いします。すぐにパクらせて参考にさせていただきますので。

時代が私たちに追いついた?

 5、6年前、よく国が主催する「鳥獣被害のシンポジュウム」や「鳥獣被害対策の先進地域視察」などに参加させてもらった時期がありました。当時の対策の主流は「害獣に狙われるのは集落自体に原因(問題)がある。」とし「集落ぐるみで集落点検をして原因となっている放任果樹などを一つ一つ潰していこう」というものや「捕獲は最終手段」と位置づけ「まずは、農地を完全に囲い、あとは集落ぐるみで追い払い隊を結成し、おもちゃのエアガンで出てきた猿を追い払おう」という様なものだったと記憶しています。行政機関の大好きな鳥獣害対策のフレーズ「地域ぐるみで」って言葉・・・・補助金が付きやすそうなフレーズでしょ。私のような山奥の一軒家に暮らす者としては、(一番近いお隣さんまで数百mもあるのに「地域ぐるみで」って・・・)という思いでしたね。さらに(「集落点検」や「追い払い隊」って本当の農家はそんな事やっている暇はないでしょ?)とも思っていました。農家にとっては、鳥獣害対策が一つの「仕事」となってしまってはだめです。農家は、田畑を耕し、種をまき、苗を植え、水をやり、野菜を収穫し、出荷するのが仕事です。地域の収穫しない柿の木を切り倒すことや、おもちゃの鉄砲を持って猿と追いかけっこするのが仕事ではありません。山羊や、牛を放牧するっていうのもありました。それらの世話に費やす時間や草が無くなる冬場のエサ代がかなり負担となります。私が考える鳥獣害対策のポイントは、無駄な「金」と「時間」と「労力」を費やさないということに尽きます。それが捕獲による鳥獣害対策です。
①金をかけない:「くくり罠」1丁、自作すれば2,000円程度です。20丁作っても40,000円。もっと安く1丁、数百円程度で作れるものもあります。しかも、我が自治体の場合、有害鳥獣駆除の目的で捕獲した鳥獣は指定された札と共に写真撮影して証拠の尾を切り取って、猟友会に提出すれば、1頭につき、決められた単価で報奨金が出ます。
②時間をかけない:「くくり罠」1つ仕掛けるのに15分程度、時間があるときに、幾つかに分けて設置すれば、費やす時間も苦になりません。獲物がかかって処理する時間は、食用とする場合、標準サイズの猪で約4時間、鹿で約2時間、埋めてしまう場合はどちらも1時間程度です。
③労力をかけない:「くくり罠」1つ500グラム程度、持ち運びは簡単です。農地の周辺に仕掛けるので、わざわざ山奥に入りません。
ただ、獲物がかかった時の「止め刺し」、「運搬」は、獲物のサイズや場所によってはそれなりに労力を要します。
 昔から我が家の鳥獣害対策は捕獲第一でありました。近所の農家が鳥獣被害を受ける中で、我が家の田畑は今のところ、幸いにも壊滅的な鳥獣被害を受けることなく、しのいできました。

 防御、追払い中心だった政策も最近、捕獲重視の鳥獣害対策に移行してきたという感じがします。まず環境省が「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」なるものを全国各地で開催し、狩猟者育成に力を入れ始めています。

リンク↓
環境省 狩猟の魅力まるわかりフォーラム(岡山県)の開催について(お知らせ)

 続いて、農林水産省は、平成24年度補正予算に「鳥獣被害防止緊急捕獲等対策」として129億3千8百万円を予算計上しました。野生鳥獣の有害捕獲の強化(30万頭を緊急捕獲)を政策目標として、何と「捕獲した者への頭数に応じた捕獲活動経費の助成」などに充てられます。

リンク↓
農林水産省 [平成24年度補正予算の概要]「鳥獣被害防止緊急捕獲等対策」

素晴らしい!山奥の農家が地道に取り組んできたことが国から支援される時代となりました。感謝。

PS:今回の記事は、偉そうな上から目線の内容となってしまいすみません。おまけに写真もなくて重ねてすみません。

箱罠の仕掛け

私が捕獲に使っている「箱罠」のひとつは、こんな感じです。
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現在かけてある状態です。

正面から見ると。
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あと少し!!中まで猪が入っていますが、トリガー部分の餌を食べ切っていないため、扉が落ちていません。「箱罠」の仕組みを読まれているが如し。

「箱罠」の仕掛けもいろいろあります。私が今使っているタイプは、奥のトリガー部分を餌で覆いかぶせ、獲物が餌を食べるときに作動させ、ワイヤーでつってある扉を落とさせるという物です。この罠の長所は、仕掛けが簡単ということです。短所は、先の記事でも書いたとおり、小さな瓜坊でも作動してしまうため、親を獲り逃がしやすいということです。対応策としては、親が中に入って餌を食べるまで作動させないように扉にストッパーを付けておき、しばらく通い罠に慣れて、親が餌を食べたところで作動させるという算段ですが・・・。
また、「糸」をトリガーとしたものもあります。檻の中ほどより少し奥にトリガーとなる糸を張っておき、餌を食べに入ってきた獲物が糸を押しながら中に進むことで作動させ、扉を落とすというものです。
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写真の図解が解かりづらくてすみません。

長所は、糸の高さを高くすることで、瓜坊、狸、などの小さな獲物はスルーさせ、大きな獲物のみを捕獲する事が出来ます。短所は仕掛けが少し複雑です。(あくまでも、“私にとって”です。)いわゆる「チンチロ」の仕掛けを応用するだけなのです。親を獲りきれない状況が続くようなら、「糸」もと考えています。
他には、踏み板により作動させるもの、十文字の鉄製の回転式レバーなんてものもあります。仕掛ける人の好みや考え方で様々です。見張り小屋の中から、目視により獲物が入ったのを確認して、手動で落とすという方法もあります。晩酌しながら待つならいいかも。

入った!

捕獲しました。友人の仕掛けた「箱罠」ですけどね・・・。昨晩、友人から「入っている」と連絡があり、朝6時から解体する事に。

明けて朝、まずまずの大きさ。こちらに向かって突進を繰り返しています。その度に檻の格子に激突・・・。
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イノシシ雄:ウシ目イノシシ科 狩猟獣

猪は罠にかかると、たとえ猫ほどの大きさのウリボウであっても、人間の方に向かって突進してきます。「くくり罠」に掛かった時は、かなりドキドキものです。私の場合は猟銃を所持していませんので危険が伴う事もしばしば・・・。罠の止め刺しで獣に反撃され死亡事故になる事もあるようです。今回は「箱罠」なので、少し余裕があります。

無事、止め刺しが済み運び出します。重量計がありませんので、正確な重さは分かりませんが、持ち上げた感じで45㎏ってところでしょうか。今の時期、猪は全然脂がのっていません。食材として考えるのであれば、完全に“旬”ではありません。地元の猟師の中には、「年を越したら猪は獲らない」という人もいます。私の場合食材として考えるのは二の次なので、積極的に狙いますが・・・なかなか獲れませんね。
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この時期、この地域では狩猟期間は終了していますが、自治体からの鳥獣捕獲事業指示書により有害鳥獣駆除の目的で捕獲する事が出来ます。この時期に捕獲する事で、交尾が済み春に出産するであろう個体を、出産前に駆除し繁殖を抑制するのです。今回は雄の猪でしたから、有害駆除としては、サカリがついて雌と交尾する前に捕獲した方が効果があったんでしょうね。それに何といっても、脂がのっていて美味しいし。
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昨年11月に捕獲した雄イノシシ 上部の白い帯状のところが脂です。

捕獲には

 捕獲には「罠」を使います。主に「くくり罠」と「箱罠」を、ターゲットにしている動物や狙われている状況に応じて使い分けています。それぞれ特徴があり一長一短です。
 今の時期、この山奥ではまだまだ冷え込みが厳しく、土に埋めるタイプの「くくり罠」は土が凍ってしまうため、うまく作動しません。従ってこの時期は猪狙いの「箱罠」いわゆる「捕獲檻」を使うことが中心となります。箱罠は、一般的には、餌を使い檻の中に誘い込む方式ですから、農地の近辺に設置し、捕獲をしくじると単なる「餌付け」となり、檻には入らないが、畑の中の野菜は食べていくという最悪の結果を招きます。しかし、土が凍ってしまうこの時期は畑に野菜はありませんので、農地の横でも安心して使う事が出来ます。
 箱罠の良いところは
①猪などは特に、一度に沢山の個体を捕獲する事が出来ます。(私の場合は技術的な問題があるのか成獣は警戒して入らず、幼獣だけ捕獲という事が多いですね・・・)
②捕獲後の止め刺し処理が「くくり罠」と比べて安全です。

ウリボウ6匹

一方悪いところは、
①普通は全て鉄で出来ているので重く、設置が大変です。組立式で軽量なものもあるようですが、それでも「くくり罠」と比べると、かなりの労力が必要でしょう。ユニックやパワーショベルなどあれば良いですが。
②高価です。1基当たりの金額は10万円前後ってところでしょうか?自分で作っても材料費結構掛かりそうです。
ちなみに、私が現在使っている「箱罠」は、いただきものです。感謝!!

はじめに

私は、山奥の一軒家で暮らし、小さな田畑を鳥獣の被害から守る取組をしています。
タイトルにもあるとおり、田畑に侵入しようとする鳥獣を捕獲する事で被害を抑えています。ここでは、行政機関の役人や、鳥獣被害アドバイザーや、野生動物生態学などの学者ではなく、実際に被害にあっている農家の目線で、鳥獣被害対策についての取り組みを(成功、失敗問わずに)紹介していきます。
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