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時代が私たちに追いついた?

 5、6年前、よく国が主催する「鳥獣被害のシンポジュウム」や「鳥獣被害対策の先進地域視察」などに参加させてもらった時期がありました。当時の対策の主流は「害獣に狙われるのは集落自体に原因(問題)がある。」とし「集落ぐるみで集落点検をして原因となっている放任果樹などを一つ一つ潰していこう」というものや「捕獲は最終手段」と位置づけ「まずは、農地を完全に囲い、あとは集落ぐるみで追い払い隊を結成し、おもちゃのエアガンで出てきた猿を追い払おう」という様なものだったと記憶しています。行政機関の大好きな鳥獣害対策のフレーズ「地域ぐるみで」って言葉・・・・補助金が付きやすそうなフレーズでしょ。私のような山奥の一軒家に暮らす者としては、(一番近いお隣さんまで数百mもあるのに「地域ぐるみで」って・・・)という思いでしたね。さらに(「集落点検」や「追い払い隊」って本当の農家はそんな事やっている暇はないでしょ?)とも思っていました。農家にとっては、鳥獣害対策が一つの「仕事」となってしまってはだめです。農家は、田畑を耕し、種をまき、苗を植え、水をやり、野菜を収穫し、出荷するのが仕事です。地域の収穫しない柿の木を切り倒すことや、おもちゃの鉄砲を持って猿と追いかけっこするのが仕事ではありません。山羊や、牛を放牧するっていうのもありました。それらの世話に費やす時間や草が無くなる冬場のエサ代がかなり負担となります。私が考える鳥獣害対策のポイントは、無駄な「金」と「時間」と「労力」を費やさないということに尽きます。それが捕獲による鳥獣害対策です。
①金をかけない:「くくり罠」1丁、自作すれば2,000円程度です。20丁作っても40,000円。もっと安く1丁、数百円程度で作れるものもあります。しかも、我が自治体の場合、有害鳥獣駆除の目的で捕獲した鳥獣は指定された札と共に写真撮影して証拠の尾を切り取って、猟友会に提出すれば、1頭につき、決められた単価で報奨金が出ます。
②時間をかけない:「くくり罠」1つ仕掛けるのに15分程度、時間があるときに、幾つかに分けて設置すれば、費やす時間も苦になりません。獲物がかかって処理する時間は、食用とする場合、標準サイズの猪で約4時間、鹿で約2時間、埋めてしまう場合はどちらも1時間程度です。
③労力をかけない:「くくり罠」1つ500グラム程度、持ち運びは簡単です。農地の周辺に仕掛けるので、わざわざ山奥に入りません。
ただ、獲物がかかった時の「止め刺し」、「運搬」は、獲物のサイズや場所によってはそれなりに労力を要します。
 昔から我が家の鳥獣害対策は捕獲第一でありました。近所の農家が鳥獣被害を受ける中で、我が家の田畑は今のところ、幸いにも壊滅的な鳥獣被害を受けることなく、しのいできました。

 防御、追払い中心だった政策も最近、捕獲重視の鳥獣害対策に移行してきたという感じがします。まず環境省が「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」なるものを全国各地で開催し、狩猟者育成に力を入れ始めています。

リンク↓
環境省 狩猟の魅力まるわかりフォーラム(岡山県)の開催について(お知らせ)

 続いて、農林水産省は、平成24年度補正予算に「鳥獣被害防止緊急捕獲等対策」として129億3千8百万円を予算計上しました。野生鳥獣の有害捕獲の強化(30万頭を緊急捕獲)を政策目標として、何と「捕獲した者への頭数に応じた捕獲活動経費の助成」などに充てられます。

リンク↓
農林水産省 [平成24年度補正予算の概要]「鳥獣被害防止緊急捕獲等対策」

素晴らしい!山奥の農家が地道に取り組んできたことが国から支援される時代となりました。感謝。

PS:今回の記事は、偉そうな上から目線の内容となってしまいすみません。おまけに写真もなくて重ねてすみません。
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No title

自分達が経験した範疇でしか物事は解らないのに解ったようなふりと屁理屈で対策を決めるんですから後手後手ですよね。
役人は何事に対してもこんな調子ですから。困ったものです。

Re: No title

川ガニさんこんにちは。
そうです、どこかピントがずれているって感じはありますね。今回の農水省の補助金も大変ありがたいんですが、
農水省のウェブサイトで要綱なんかをチラッとみると。駆除した個体の確認は自治体職員がする事が基本となっていますが、それが困難な場合は、(困難に決まってますけど)おそらく捕獲した人が確認書を作製しなければなりません。そこまでは別にいいんですが、添付する写真の要件は「捕獲個体全体と捕獲者が写っており捕獲場所が特定できる日付入のもの」となっています。私の場合、捕獲作業の半分以上はひとりで行うのに、捕獲者と獲物が同じ写真に収まってないといけないなんて、獲物を吊るして、三脚でカメラセットして、タイマーではいチーズって感じになってしまいますよね。時間かかる!!

こんにちわ

山奥の人さん、こんにちわ。
オイラのブログ訪問ありがとうございました。
しかし、全国津々浦々、この害獣駆除の問題は大変な事になっていますね。
行政も縦割りな上に、県などによって情報の分団があり、情報共有と言う財産的な見地に欠けています。

また、一部の御用学者みたいな主張の害獣対策では実効性がなく、学者の研究の手助けみたいになっていますね。

私たちは、全国の害獣対策員として情報を共有して、新しい組織つくりなんかをしていくべきじゃないのかな、なんて思っているところです。

Re: こんにちわ

kuma仙人さん、おいでくださりありがとうございます。

「一部の御用学者」って感じ、解かります。本当に被害に遭っている人の感覚と少しズレていて、なんか違うだろ?って思うことあります。そういった学者さんは「研究」することが目的で被害を減らす事が目的になっていませんね。もちろん、ちゃんとした方もいらっしゃると思いますけど。

「新しい組織つくり」、必要となってくるでしょうね。今、国から自治体に対して「許可捕獲による有害駆除を通年とすることを徹底するように」という通達が出ているようです。本当に、そうなれば、狩猟登録などせずとも、各自治体からの許可により通年捕獲が可能となります。趣味による「猟友会」などが主体となる「狩猟」と新たな「捕獲組合」みたいな有害駆除のための組織による「駆除」と明確に分かれていくような気がします。もちろん両方に所属するのも有りだと思いますけど。
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